↓愛知県の温泉宿でファスティングをした話・2日目 朝食編
他客チェックアウト後の「空白時間」が、連泊の本番だった
「はづ木」のチェックアウトは11時。
隣室の4人組がにぎやかにチェックアウトしていった後、宿はシーンと静まり返った。
しばらくは仕事をしていたのだが、テーブルと椅子の高さが仕事仕様ではないこともあり、肩がこってくる。そこでふと思った——「そうだ、温泉に入ればいいんだ」。
早朝は混んでいて内風呂しか入れなかったが、今ならヒノキ露天風呂も空いているはずだ。見に行くと、案の定、空いていた。さっそく入浴する。


温泉 → 仕事 → 肩こり → 温泉 → 仕事 → 空腹 → 温泉……
以降はこのルーティンの繰り返し。
「温泉はいつでも入れる」と思うと、それほど長く浸かる必要はなく、入浴時間は10分程度。すっかりリラックスして客室に戻って仕事をすると、驚くほど集中できる。昨日は「翌日に締切なんて無理!」と思っていた仕事も片付いてしまった。
途中で宿周辺を散歩。



平日ということも相まって、「熊鈴持ってこればよかった」と思ったほど静か。


宿の近くには、風情ある茶屋があるので、そこで昼ごはんを食べるかどうか…と迷ったが、ファスティング開始が15時なので、昼は我慢。なので、宿に戻ったらまた温泉。
よくSNSで見かける写真「独泉したので…」みたいなこともやってみた。

実は、チェックイン初日、19時に到着した時には「もっと早く来て宿泊料のもとを取ればよかった」と思っていた。しかしその気持ちは、この日すっかり吹き飛んだ。
連泊の醍醐味は、他の宿泊客がチェックアウトして誰もいなくなる11時から、次の客が入る14時チェックインまでの3時間にある——それを身をもって実感した。
14:00 はづ別館へ「湯めぐり」
14:00になると、はづグループの姉妹館を湯めぐりできる特典が利用可能になる。徒歩圏内にある「はづ別館」へ向かった。14〜21:00は女性は内風呂が利用可能だ。
門構えははづ木と似た雰囲気だが、温泉は大浴場といった趣き。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉で同じだが、はづ木より湯の色が茶色く見えた。湯舟の素材や深さの違いが関係しているのかもしれない。窓から宇連川が見えるのも同じだが、川の流れが激しく、また違った景色に見えた。
温泉は大浴場だったので、撮影は自粛。写真は浴場の隣にある展望スペースからの景色。




いよいよファスティングプラン開始
はづ木に戻り、しばらく読書をしながらファスティングメニューを待つ。

気になっていたのが「体重測定」の件だ。公式ホームページに「体重測定あり」と書かれていた(2026年6月現在)ので、スタッフが体重計を持って部屋に来るのではないかと内心ドキドキしていた。
しかし——。
扉がノックされ、「15時のスムージーをお持ちしました」。スタッフはお盆にのせたスムージーを手渡してくれた。そして「飲み終えたら、こちらの台に返却してください」と、ドアの横にいつの間にか設置されていた小さな台を示し、静かに去っていった。
体重測定については一切触れられなかった。部屋で完結するスタイルで、プライバシーへの配慮を感じた。しかし、「体重測定あり」の文字は消しておいた方がよいのではないか、とも思った。
ファスティングメニュー①:薬膳グリーンスムージー(15:00)
はづ木のファスティングメニューのメインは、スムージー料理研究家が開発した特製薬膳スムージー。1回目は鮮やかなグリーン。

グラスに口をつけて飲もうとしたが、粘度が高くてうまく飲めず。スプーンですくっていただいた。


ドリンクというよりはヨーグルトのような口当たり。「これで満足できるのか」と心配していたが、全量食べるのにかなり時間がかかった。最終的には意外なほどの満足感があった。
ファスティングメニュー②:夕食は薬膳スープ+薬膳茶(17:00)
飲み終えた後のフリータイムも、仕事・読書・温泉のルーティンを繰り返す。
そして17:00。夕食は、朝食と同じ個室へ案内された。

最初に薬膳茶が提供。ゆっくりと飲みながら、薬膳の説明が書かれたブックを眺めていると、

スープが運ばれてきた。

スープは素材とほんのわずかな塩が入っているだけのシンプルな味だ。普段の濃い味に慣れていると最初は物足りなく感じるかもしれないが、飲み進めていくと素材そのものの味がじわじわと感じられてくる。ゆっくり時間をかけて味わった。
お茶はポットサービスで、たっぷり飲んだらお腹がいっぱいになった。ファスティング中、意外と水分の力は大きい。
ファスティングメニュー③:夕食2は薬膳パープルスムージー(20:00)
20:00、夕食の締めは再びスムージー。今度は淡い色あいの「パープル」だった。
ブルーベリーが主体で、アンチエイジングに効果が期待できるらしい。


これで初日のファスティングメニューは終了。
この日のスケジュールは、スムージー(15時)→ スープ+薬膳茶(夕食)→ スムージー(夕食2)という流れ。固形物はゼロだが、不思議と極端な空腹感はなかった。
夕食後の一大イベント——ホタル見学ツアー
夕食を終えたあと、この日最大のお楽しみが待っていた。ホタル見学ツアーだ。
6月ははづグループ主催のホタルツアーが開催されており、バスで観賞ポイントまで連れて行ってくれる。時間になったので宿の前で待っていると、バスがやってきた。すでに「湯の風HAZU」の宿泊客が乗っており、「はづ別館」にも立ち寄ってから、会場へ向かった。平日ということもあり、車中は平均年齢は高めだ(私も含め)。
「この時期、ホタルはまだ少ないかも」と運転手さん。近場だと思っていたが、真っ暗な山道を30分ほど走った。
「あ、飛んでるよ」——運転手さんの声で窓の外を見ると、ホタルの灯りが揺れていた。
バスを降り、ライトが消えると、ホタルが飛び交っているのが見えた。数はそれほど多くないが、確かに、はっきりと見えた。スマホで動画撮影してみたが、暗すぎて1匹くらいしか写らなかった。それでも参加した全員——おじさんもおばさんも——満足げな顔をしていた。
夜の温泉へ、そして眠りへ
宿に戻った後も温泉に入り、布団の中で読書をしながら眠りについた。
食事なし、お酒なし。それでも充実した一日だった。
→3日目・ファスティング最終日につづく。




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