他人に任せっきりだった実家の田んぼを「何とかしたい」と始めた稲作。水田の管理や除草で失敗ばかり繰り返している稲作もかれこれ3年目。田んぼがある実家は、現在の住まいから片道2時間ほどの距離。稲作で週末農業は実現可能なのか? 2026年も懲りずに始動!
※※この記事は2026年の稲作を時系列で記録する備忘録です。ダラダラと長いですがご容赦ください。

今年の目標は、雑草を生やさない。
初期除草剤1回だけに留めて、あとは手作業で除草していきたいです。
代掻き1回目(4月25日)
4月25日(土)晴れ・最高気温19.8℃・最低気温14℃
冬に耕作して以来、久々の田んぼ。忙しさにかまけて、代掻きをするのもギリギリになってしまった。中古農機具屋で購入した60万円のトラクターは2年目。順調に動いてホッとしている。

トラクターは夫が担当。
トラクターを低速で走らせ、後部に装着された代掻きハローが、田んぼのデコボコを無くして、均平にしていく。妻は田んぼに入り、トンボで土のデコボコをならしていく。



田んぼに入る際、私は田靴の代わりに[日本野鳥の会] バードウォッチング長靴 を履いています。
JA苗の引き取り・代掻き2回目(4月29日)
4月29日(水・祝)曇り・最高気温21.6℃・最低気温17.8℃
先週末に代掻きをしてから4日後、ゴールデンウィークに突入した。この日がJAの水稲苗の引き渡し最終日ということで、急いで帰省。苗を引き取りに行った。
そして、夕方近くから2回目の代掻きを開始。
↓16:05

↓18:14

土の偏りがひどく、暗くなるまで作業。
トラクターをケルヒャーで洗う。風が強い日で寒くて辛かった。


田植え(5月1日)
5月1日(金)晴れ・最高気温22.8℃・最低気温14.6℃
田植えは代掻きから5~6日目くらいにすべきところを、3日後に行う。
田植機は、何年も前に親戚と義実家が共同購入したものを使用。


さし苗(5月2日)
5月2日(土)晴れ・最高気温26.2℃・最低気温14.6℃
田植機で植えきれなかった隙間には、手で苗をさす。これが地味に辛い。

さし苗をしていると、いろいろと反省点が見えてくる。
例年よりも丁寧にした代掻きだったが、まだデコボコがあり、土が盛り上がっている部分がある。また、奥の方は深くて苗をさすことができなかった。
また、もう少し田植機で植える場所は増やせそうだ。来年は三方(右・左・奥)を空けておき、残りの部分、手前までは田植機で苗を植える。最後に左→奥→右、と田植機で植えながら畦に帰って来れば、さし苗をする部分が減らせるし、極力同じ方向に揃えることができるのではないだろうか。
藻が大量発生(5月11日)
5月11日(月)/晴れ・最高気温22.3℃・最低気温12.8℃
1週間以上あけて妻が一人で帰省したらば、藻が大量発生していた。
暖かい日が続いたから藻が発生したのかと思ったら、原因は排水溝。そこに雑草が詰まっていた。


モゲトンという藻対策の除草剤もあるようだが……。
いったん水と落として、土の表面を乾燥させるのが簡単な対応策だが……。
週末農業のため、水の様子を頻繁にチェックすることができない。どうしようかと途方に暮れながら、排水の雑草を取り除き、水をたっぷり出してみた。

荒療治だが、最大限蛇口をひねってみたら、藻がどんどん流された。
が、手前の土がえぐられて苗も流されたので、あまりオススメはできない方法ではある。


水流作戦と並行して、田んぼに入って、バケツで藻をすくい取った。
←左:Before(12:43) →右:After(17:02)


排水路の雑草を除去し、水を最大まで流した結果、約4時間でここまで改善。
なんとか空が映る水田になった。
初期除草剤(5月16日)
5月16日/晴れ・最高気温24.3℃・最低気温18.4℃
藻対策で水を勢いよく流したせいで土がえぐれたので、えぐれた箇所に土を投入。
藻が遮光していたおかげか、例年より草が生えていないのは嬉しい誤算。


そして、気が進まないが初期除草剤を投入。


極力、農薬は減らしたいのだが、昨年も草ボーボーにしてしまい大失敗(下記参照)。
渋々「ジャンボ」という水稲用除草剤を投げ込んだ。
昨年と違うのは、除草剤の投入時期。これまで田植えの2~3日後に投入していたのだが、今年は16日後に投入した。
水田の様子見(5月23日)
5月23日/晴れ・最高気温22℃・最低気温20℃
この日は伊勢神宮のお木曳き行事に参加するため帰省。
苗は順調に育っているようだ。


雑草も生えていない。例年はこの時期、水草がひどかったのだが、藻の遮光効果と除草剤の投入時期がよかったのか、水草も見当たらない。
田んぼの真ん中あたりの様子も見たいところだが、除草剤を投入して1週間程度なので、この日は田んぼに入らず様子見に留めた。
意図せず中干し(6月14日)
6月14日/晴れ・最高気温29℃・最低気温17℃
前回から時間が空いたが、この日は妻が一人で帰省。そこで事件が!

中干しのため蛇口を止めに帰省したのだが、すでに落水され水が干上がっている。

驚いて実家に戻り義父に尋ねると、そろそろ中干しだと思って蛇口を止めておいたと。
いつ止めたのかと尋ねると、「2~3日前」とのこと。ただ、2~3日でここまで乾燥するのか? 判断に迷ったが、今回は水を入れずにこのまま中干しを続けることにした。雑草は幸い生えていなかった。
水を張る(6月19日)
6月19日/晴れ・最高気温29℃・最低気温19℃
この日も妻が一人で帰省。週末に雨が降ったせいか、中干ししていた田に水が少したまっていた。

中干し後、水を一気に張ると根腐れする恐れがあるが、少し地面が湿ったのは幸い。

チョロ出しで水を少しずつ張っていった。
畦・水田の草刈り(7月4日)
7月4日/曇り・最高気温26℃・最低気温21℃
稲はよく育っているが、畦の雑草もよく育っている。
写真を撮り忘れたのだが、前週作業しに行った時は、畦に積み上がっていた雑草を燃やしてみたのだが、ここ数日の雨で勢いよく伸びたようだ。

除草機はガソリン式の方がパワフルなのだが、昨年からはマキタ(Makita) 充電式草刈機 18V バッテリをメインに使用している。

モーターを後方にレイアウトしているので先端が軽く、水の影響を受けづらいのが特徴。

畦の草刈りが済んだら、水田の草刈り。

雑草はちらほら生えてはいるが、想像していたよりマシだ。この状態で草刈りをしておくと、後々楽になるはず。そこで取り出したのが……



長い棒に先端がギザギザの刃がついているので、水草や雑草を取る作業による腰の負担が軽減される。手押しの水田除草機もあるのだが、泥をすくい取って重く感じるため、もう少し手軽に使える道具を…と購入。これが結構役に立っている。


クサネムは放置しておくと、根が張って茎が太くなり、成長してから除草するのはなかなか大変なのだが、小さい状態であれば、ドウカン 水田熊手 水草とれ太 でコチョコチョとかき混ぜると、あっさりと抜ける。
周辺に生えている小さな水草も、同様だ。
四方を除草したら、つま先がとても痛くなって限界が来たので、この日は除草作業を終了した。
ノビエ、アオミドロが生えてきた(7月9日)
2026年7月9日(木)晴れ/最高気温30℃・最低気温19℃
仕事がひとつ落ち着いたので、ふと思い立って朝7:00出発、車でゆるゆると田んぼへ。交通費をケチって往路は一般道を使って行ったので、到着は11:00頃。時間がかかり過ぎた。
この日の目的は除草作業。水が少ない方が田んぼの中で移動しやすいので、到着したらまず水を止めに行き、田んぼの状態を見てみると、


土がむき出しになっているところに雑草やら苔が生えていた。
この雑草何だろう?とチャッピーに聞いてみたら、次のように返ってきた。
【以下chatGPTの回答】・・・・・・・・・・
この写真から判断すると、一番可能性が高いのは…
**ノビエ(タイヌビエ・イヌビエ類)**です。
理由は、
- 細長い葉が放射状に広がっている
- 水田の浅水部にまとまって発生している
- イネより葉幅がやや広く、明るい緑色
- 株元がまだ細く、発芽直後~2葉期くらい
という特徴が見られるためです。
一方で、コナギやキカシグサのような広葉雑草ではなさそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ノビエは小さい状態であれば、根を浮かせれば枯れやすいそうなので、今回もひたすら熊手除草をする。、「上農(じょうのう)は草を見ずして草を取り、中農(ちゅうのう)は草を見て草を取り、下農(かのう)は草を見て草を取らず」という古くから伝わる農業の格言があるそうだが、今年はこの言葉を胸に作業をしたい。
しかし、この画像を見て、チャッピーが「少し気になることがある」と言い出した。
【以下chatGPTの意見】・・・・・・・・・・
写真を見ると…
手前に
糸状の藻(アオミドロ)
が少しあります。
これは大丈夫ですが、増えてくると熊手が重くなります。
・・・・・・・・・・

これはチャッピーの指摘通り。写真の苔は少しなのだが、稲と稲の間にドロのような苔が生えていて、熊手で書き出すには限界があった。そこで今回は思い切って水を止めることにした。

田んぼは我が家から片道2時間ほどの場所にあるので、水の管理が難しく、間断冠水はやるべきか否かと迷っていたが、一時的に行うことになった。
蛇口の水を出すためだけに帰省(7月14日)
2026年7月14日(火)晴れ/最高気温35℃・最低気温26℃
苔が気になって落水してきたのが7月9日。
ということは、また水を出しにいかねばならない。田んぼの状態が見えないため、こういう時の判断が難しい。chatGPTにタイミングを聞いてみたら「7月13日がオススメ」と返ってきた。しかし13日は仕事が忙しく帰省できず。14日も日中はかなり忙しく難しい状態だったが、夕方から車で田んぼに行くことにした。





地面にひびが入って、すっかり土は乾いている。無理矢理田んぼを見に来てよかった。
畦の草など気になることは色々あるが、明日も仕事が忙しい。この日は蛇口をひねって水をチョロ出しにし、実家にも顔を見せず直帰した。週末農業はつらいよ。
稲の出穂を確認(7月20日)
2026年7月20日(月・海の日)晴れ/最高気温34.9℃・最低気温25.7℃
義実家に前泊して、朝6時に田んぼへ。
この時期になると、日中の作業は厳しくなってきた。


出穂している!

白い花もついていたので、今日は入水できない。なぜなら受粉を妨げてしまうから。
周囲の草の状態は…というと、


水田は細かな草が生えていて、畦も草が伸びてきた。
草刈りは出穂の約2週間前までに終わらせるのが理想だが、畦の様子を見ると、カメムシが見当たらないので、畦の草刈りはしておくことにした。
また、水田は周囲だけ畦から水草かきをして、この日は作業を済ませた。

田んぼに来れるのは早くても1週間後。やれることはやって、すっきり。

穂は順調に成長(7月26日)
2026年7月26日(日)晴れ/最高気温36.5℃・最低気温27.4℃
この日は、お木曳き行事があったため帰省。

田んぼは稲穂の様子を見るだけになってしまった。


稲穂は順調に成長していたので、水はそこそこ出しておくことにした。
稲穂が少し黄色くなってきた(8月3日)
2026年8月3日(月)曇り/最高気温32℃・最低気温27℃
稲穂が少し黄色く色づいてきた。


が、お隣さん(左側)と比べると、まだまだ我が家は青い。



草も生えてくるけど、小さいうちに退治しているので、昨年よりはずっとマシ。
ただ、今年はヒエみたいな雑草をあちこちの田んぼで見かける。流行しているのか?

稲の中には、受粉できなかったのか高温のせいなのかは分からないが、白くスカスカの穂も見られる。
本当はいったん水を落とした方がよいのかもしれないが、この日も水を多めに掛け流して現地をあとにした。

1週間サボったら雑草が!(8月15日~17日)
2026年8月15日~17日/お盆
前週に車中泊旅に出ていたため、1週間空けてのお盆帰省。
やはり、この時期に1週間空けてはいけないと実感。雑草がかなり成長していた。
稲穂よりも上に草が伸びてしまっている。でも、お隣さん(右隣)よりはマシとマウントをとってみる。

稲穂が成長してから田んぼに入って草取りをすると、稲穂がチクチクして地味に辛い。

昨年占拠されたヒレタゴボウも生えかけている。これは花が咲く前に絶対抜かねば。


クサネムも根が張り、マメができているものも!これが成長しすぎると、田んぼにコンバインが入れなくなってしまう。
また、精米した時にマメが混入してしまうことも。クサネムのマメは黒くてダニのような見た目なのもタチが悪い。

3日に分けて、なんとか目立つ草は取り終えた。


稲穂もずいぶん黄色くなってきた。が、来週はコンバインを借りる親戚が稲刈りなので、我々の稲刈りは再来週。まだ水を掛け流し続けるのである。
稲刈りを目前に、落水(8月22日)
2026年8月22日(土)くもり
親戚から借りるコンバインや乾燥機の空き状況、天気予報を鑑みて、この日落水することに。

草も相変わらず生え続けているので、草刈りも。

草刈りをしながら稲の状態を見てみると、葉は青いが、稲穂はぷっくりと大きく育っている。

お隣さんはすでに稲刈りが終了。いよいよ我が家も来週だ。

稲刈り(8月30日)
2026年8月30日(日)酷暑
稲刈りの日、よりによって酷暑。左隣の田んぼも稲刈りが終了していた。

先週落水したばかりなので、土が乾いてくれるか心配していたが、なんとか許容範囲に。

先週は青々していた葉っぱも黄色くなっている。

稲穂も先週よりさらにふくらんだか?

「稲刈りなんて、機械で刈れば簡単でしょ」という声が聞こえてきそうだが、実際にやってみると一筋縄ではいかない。コンバインが端を刈れないので、周囲は手で刈らなければいけない。早朝から作業をしたものの、太陽が上がってくるともう大変だ。かがんで作業をするので、少し刈るだけで頭がクラクラ。刈っては休んでを繰り返し、なんとか機械にお任せできるまで刈ることができた。

あとはコンバインにお任せだが、



雑草も生えているので、米に混じらないよう、コンバインが走るまえに人力で端から抜いていく。

あと少し!というところで事件が起きた。

我が家が使っているコンバインはパワーがなく、二条ずつ刈るのが限界。それなのに私がコンバインに乗っている時、うっかり三条刈ってしまった。するとコンバインは怪しい音を立て始め、白い煙を立て始めた!
乾燥小屋に行っている夫にあわてて電話。コンバインを調べてみると、ベルトが切れている模様。
業者に電話をして、ベルトを持ってきてもらい交換することになった。
酷暑の中、2時間ほどのロスが生まれてしまい申し訳ない気持ちにはなったが、コンバインの構造や故障の原因が分かったので、この時間のロスは無駄ではなかったと思おう。

苦節3年。ようやく自分たちで田植えから稲刈りまで終えることができた。
この日だけで汗が尋常じゃないほど吹き出し、水分をどれだけ取ったことか。サウナなど必要ないほどに。
ここから乾燥機に運ぶ作業も一苦労。あとは乾燥機にお任せではあるが、私は翌日も実家に残り、乾燥具合を見張る役を任されたのであった。
籾すり(9月5日)
2026年9月5日(土)曇りのち雨
親戚から乾燥機を譲っていただき、今年は自分たちの思うように乾燥させることができた。昨年までは委託業者にお任せしていたのだが、流れ作業ゆえ短時間・高温で乾燥させているようで割れ米が多かった。今年は試しに送風だけで乾燥させてみたら、屋外が酷暑状態だったからか2日ほどで理想の数値まで乾燥させることができた。その後から本日までは皆仕事があるため、米は4日ほど乾燥機の中に放置していた。
そして籾すり当日。朝、米の水分量を図ったら16%に戻っているという。そこで14.5%くらいになるまで低温で乾燥させることになった。
その後の籾すりは順調に……と言いたいところだが、長年、籾すり機はあまりメンテナンスをされてなかったようで、途中止まってしまい、機械を分解して掃除することに。朝から稼働したにもかかわらず終了したのは19時。なんとか袋詰めまでして、実家の納屋まで運搬することができた。
が、軽トラから米を降ろす体力が残っておらず、積み下ろしは翌朝に持ち越すこととなった。
いずれにせよ、この日はジメジメとしていたが気温が低かったのは幸いした。
稲刈りもこの日の午前中に回せば先週ほどの苦労はなかったのかもしれないが、天候ばかりは自分たちの思い通りにいかない。実家がある地域は、お盆が過ぎる頃に稲刈りをするのが慣例だ。9月に台風被害に遭うことが多かったからだ。ただ、近年は台風被害に遭うことが少なく、今年のような酷暑の中の稲刈りは命取りになる。9月から10月に刈り取りができないかと模索しているのだが、苗をJAから購入している限り、それは難しい。また今年は、籾すりをした9月から中旬頃までずっと秋の長雨で、記録的豪雨も記録した。幸い、我が地域の田んぼは水に浸かるほどの被害はなかったようだが、ただ単に運がよかっただけ。自然には逆らえない。今後は苗から育成してみることも視野に入れているが、まだまだ模索は続く。
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